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心理臨床 不安定な雇用実態の改善を

昨日は朝日新聞の記事を取り上げましたが、そのちょっと前(2009年3月12日)にも臨床心理士の雇用形態について朝日新聞が取り上げていました。
「私の視点」のコーナーで、東京で臨床をされている臨床心理士、渕上朝見さんの投稿です。

以下に引用。

心理臨床 不安定な雇用実態の改善を
 心理臨床の仕事に就いて10年。不登校・発達障害に悩む親子との面接や学校・病院との連携など相談業務は年々増え、かつ深刻化している。虐待をせざるを得ない孤立感を訴える親、手首を切るしか生の実感がないともらす子。傷ついた心を解きほぐし、人間本来の外界へ羽ばたく力を再び揺り動かすには、並大抵でない時間とエネルギーが必要とされる。その作業の手助けをするが臨床心理士である。クライエントの人生に寄り添う仕事とも言えよう。
 しかし、臨床心理士(以下心理士)は国家資格ではない。それにもかかわらず、ハードルは高く、全国にある指定大学院修了が条件。資格取得後も、諸学会などでの研修義務があり、日々の技能の向上が求められる。
 半面、心理士の雇用形態の不安定さは知られていない。多くの心理士が非常勤・臨時職員として週1~3日、複数の職場を掛け持ちしている。私は東京のある教育相談室に臨時職の心理相談員として勤務してきた。正規職員より高い専門性と職務を要求されるのに、私の職場には常勤職員はいない。時給制、採用任期は6カ月、半年ごとに契約更新する。他の二つの職場を合計しても年収250万円にも満たない。いつ打ち切られ使い捨てにされるか分からない専門職のワーキングプアーである。当然社会保険や雇用保険はない。
 前述した雇用環境は心理士の生活の不安定さにつながり、それはクライエントとの面接にも影響しかねない。不安定な雇用体制下で心理士を働かせることは、相談業務・サービスの質の低下を招き,ひいては援助を受ける市民にしわ寄せがいくことを雇用者である行政は真摯に受けた止めたことがあるだろうか。市民とは不登校や引きこもりに悩む親子、在日外国人、一人親家庭、障害者など何らかの支援を必要とする人々である。安定した雇用環境下で腰を落ち着かせて面接をしたい。しかし体制不備の現状に憤りと無力感を感じる日々であった。
 また長年、待遇改善を求める動きを結集できなかった心理士側にも課題はないだろうか,昨年末から年明けにかけて「派遣村」に象徴された市民の側から社会変容を求めるアクションがあった。このようなエネルギーこそが、職業柄「聴き役」「受容的であること」を必要とされ、面接室という狭い世界に閉ざされがちな心理士に求められているのではないか。
 今後は心理士も更に視野を広げ、これまで以上に結束して行政や社会に訴えていく必要がある。心のケアを必要とする多くの市民のためにも、行政と心理士双方が交渉し,心理士の国家資格化と不安定な待遇の改善が急務であろう。

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プロフィール

enju3946

Author:enju3946
 実学の視点からスピリチュアルを大切にしている臨床心理士。熊本市に在住ながら、仕事やドライブで熊本県を動きまわっています。これまでに児童養護施設、こども家庭支援センター、スクールカウンセラー、専門学校の非常勤講師、病院、若者サポートステーション、刑務所と、様々な職場で働いてきています。

 私にとって不毛な議論をするつもりはないので、スピリチュアルが苦手な方は価値観の一つとしてお読みください。
 私自身それを絶対化して人に強制するつもりはありません。

熊本代替療法研究会 会員

熊本県臨床心理士会 会員

心理系学会への入会は多数。

パソコン関係、カメラが趣味。

CLANNADは人生。

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